社交ダンスは男女同士のみでなく、男性同士・女性同士でも踊れる!!

最近、メディアでも多く取り上げられるようになった、ジェンダーフリー。ジェンダーとは社会的意味合いからみた男女の性区別のこと。ジェンダーフリーとは、男性と女性が性別による役割を背負わず、自由に能力を発揮することで、社会や時代の変化により、様々な側面から注目されるようになってきました。
 
男女ペアで踊る社交ダンスの世界でも、このような流れを受けて、男性同士、女性同士で踊られるような場が増えてきております。今回は、同性同士のペアについてや、競技会、レッスン、その楽しさやメリットについて書いてみたいと思います。

 

  1. 社交ダンスの歴史から見た男女ペアである理由
  2. 同性同士ペアの出場は正式に認められている
  3. 注目したい!同性同士カップルの「ラテンダブルス」
  4. レッスンでも同性の先生に習うメリット

 社交ダンスの歴史から見た男女ペアである理由

ボールルームダンスの歴史は、中世期のヨーロッパにそのルーツがあると言われています。宮廷貴族の社交の場の楽しみの一つとして、王自らが踊り楽しんで広まっていった舞踏が「コート(宮廷)・ダンス」であり、これがボールルームダンスのはじまりと伝えられています。
当時の宮廷の舞踏室(ボールルーム)は紳士・淑女の社交の場であったため、男女で踊るダンスであるということは大前提であったのでしょう。
 
※詳しくは公益財団法人日本ボールルームダンス連盟のページをご参照ください。
 
こうした起源を覗いてみても、男性がリードして女性がフォローするという性別の役割は長年の間当たり前のこととしてありました。
 
 

同性同士ペアの出場は正式に認められている

2012年に、ブラックプールのプロラテンの部で男性同士のカップルが出場したときは、かなり衝撃を受けたことを覚えていますが、それが、プロの競技会に最初に出場した男性同士のカップルJonathan Morrison & Sergio Brilhante 組でした。

社交ダンスのプロの間でも大きく話題にのぼった出来事です。

こちらがその映像。

こうして今見直してみると、固定概念を持たなければ、男性同士の踊りとしてアリと感じます。

 

それから、時を経て、2019年にはアメリカの社交ダンス評議会(以下、NDCA)が、すべての競技における同性カップルの出場を正式に認めています。

 

2019年9月23日より、同性およびジェンダー・ニュートラルのカップルは、NDCAが認可したチャンピオンシップ、競技会、イベントを含むすべてのダンスジャンルで競うことができるようになります。

NATIONAL DANCE COUNCIL OF AMERICA ーより引用(和訳)
 
 

NDCAは、アメリカの社交ダンス評議会の中でも権威ある団体の1つ。

だからこそこのニュースは世界中で話題を呼び、社交ダンス愛好家をはじめ、さまざまな層から喜びの声が上がりました。

 

そこから、時を経て、世界ではさまざまな団体から男性同士女性同士のカップルが出場できるものが増えてきたのです。

 

注目したい!同性同士カップルの「ラテンダブルス」

現在では同性同士ペアも様々な場でパフォーマンスが行われている社交ダンス界。中でも「ラテンダブルス」「シンクロラテン」などが社交ダンス界に新風を巻き起こすと大きな期待が寄せられています。

「社交ダンス=男女のカップルで踊るもの」という概念を取り払い、同性同士でもラテンステップを用いて踊る事が出来るこのダンス。
海外では既にシンクロラテンとして認知度も高く、コンペも開催されています。

日本でも注目度の高くなりつつある新部門「ラテンダブルス」においては、ビギナーでも挑戦可能なようにNPO法人社交ダンス文化振興会が組み方や振付をわかりやすく動画にしたものがあります。全国共通ステップのチャチャチャ編、サンバ編、ルンバ編、是非参考にしてみてくださいね。

 

1.チャチャチャ ラテンダブルスステップ集

 

2.サンバ ラテンダブルスステップ集

 

3.ルンバ ラテンダブルスステップ集

 

レッスンでも同性の先生に習うメリット

さて、時代の流れと共に同性同士のペアでも踊りが披露出来るよう変化を遂げてきた社交ダンス界。もちろん、ダンスレッスンでも同性の先生に習うのは多くのメリットがあり、人気です。

というのも、男性と女性では体格や体のラインの違いから、同じステップを踊ってもニュアンスや表面に現れる表現が大きく違うため、同性の先生がその場で踊ってお手本を見せてくれるのは非常にわかりやすいものです。

 

ASダンススタジオでも同性の先生にもレッスンを受けている生徒さんは沢山います。

竹澤陽子先生の生徒さんにレッスンのご感想をいただきました。

是非読んでみてくださいね。

 

私が女性の先生を選ぶ理由
題目と違って陽子先生にしか学んだことはないのです。
レッスン受けるきっかけは【先生のダンスを見てワクワクしたから】そしてその喜びを体感したい。
女性ならではの明るさと朗らかさに加え、他の先生方にはない、”陽子先生がリード役をしてくださる”です。そしてそのリードがわかりやすいこと。
先生ご自身リーダーと競技会などで功績を収められており、どうリードされるとわかりやすい、などが実体験に基づいてるんです。
それは初心者の私にとって(もう8年目ですけど)とっても踊りやすいし、なにより踊れるから楽しい!
踊れるから楽しい、を経験したら次は深い場所へと誘ってくれます。どこまでも生徒に対しても探究心が尽きない方です。これからもよろしくお願いします。

同性の先生に習うことも色々な発見がありそうですよね!!どんなレッスンを体験出来るのかワクワクするような素敵な感想をありがとうございました^^

竹澤陽子先生のInstagramはこちら♪

さて、今回は社会的にも注目を集めているジェンダーフリーという視点から社交ダンスを見つめてみましたが、如何だったでしょうか?!世の中の変化にも沿って、社交ダンスも男女ペアで踊るだけではなく、さまざまな楽しみ方が出来るようになってきました。固定観念を取り払っておのおののオリジナル自由なペアダンスを追求してみるのもお薦めしたいところです。

ASダンススタジオでは社交ダンスが初めての方にも気軽にダンスを受けていただけるようにLINEやメールでも体験レッスンを受け付けています。ダンスシューズも教室でレンタル出来ますし、ちょっと体験してみたい!!と思ったら是非お問い合わせくださいね。個性溢れる教師陣がお待ちしています!

  

執筆者 

水田麻里子

 

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